HOLY RICE SCRIPT Ⅰ
HOLY RICE SCRIPT Ⅰ
自分よりシニアな米を食うものが
その老いた食道に米つめこむ際
最大の敬意以てこれを拝むべし
唾液腺の加齢にともなう漏水にもまけず
”やれこめくえ”
”やれこめはきゅうさい”と
絶えず米をつめこむのであるから
これを敬うべし
川の途切れざる無限の連環のごとく
米をプレートテクトニクスの
雄々しい脈動のリズムを意識した
勃起ともなう奇矯なる動き以て
嚥下
胃酸による融解
原罪的な消化運動の元に
晒され酔い
その全霊をこめ米を喫食すべし
かく守らるるべし
すべからざるもの
永劫に火に焼かるるべし
米の心象を伴わない空疎なる米の取入は
詐取にひとしく
即ち地を這う野獣の所業と異ならざる
これを行うものはただの愚者であり
シャボン玉の原液をカルピスで割って飲む馬鹿である
ひとしくふりかけなどたえて使わるるべからず
つくだになどのせ米の風味を棄損すること甚だみにくく
明太子のせ撹拌するものにいたりてはいつわりの土の上に種を撒きそれを尻穴より蚕食せしめようとする馬鹿であるから
高速回転する美顔ローラーに挟撃さるるべし
もし汝が、米の取入を接写で撮影後
スクリーン投影するなどし
人々に米取入の流儀を
その命を以て問う際は
口角に力み、目を剥き、卑猥なる表情を努めて試み
いきもたえだえに 脚先東南東を向くべし
これを行わないものは鬼畜であり
アムネスティ東京支部でスピリタスを2本一気飲みして即死する馬鹿である
F1キーとF2キーを20時間連続で同時押しすると東南アジアで大量の人が卒中で不審視すると思いこんで譲らない救うべからざる愚者であり
腹ペコあおむしの捕食衝動によりて目も当てられざる結末を対うべし