我が排泄物と愛と瞠目する国家公務員のうた

饒舌に喋れば喋るほど分解が進むのだと思いこむようならば
いっそ狭き箱に入りて開けた小穴より陰茎のみを青き空の下に露出し
すなわり唐揚げを尻の穴につめ、正常な消化プロセスを得ないままに不正な脱糞を行い

我が排泄物は
星月夜の深夜の冴え渡る公園に発光し魔術を獲得し
我が排泄物は
山を超えビルを越え天の高みに至るや急降下しお前の家のドアを圧し破り
すなわち我が排泄物は
すなわち盲目のうちにお前の口腔内に弛みなき着地を果たす

その類まれなき遠隔の世紀末的魔術性食糞プロセスを横目に
われコンビニで買い求めし紅茶を死んだ猫に振りかけるなどし
季節の推移のうちに新たなるクソを放り出す